鬼畜ルート
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僕は敢えて鬼畜ルートに入ることを選択した。
彼女たちの思惑がどこにあるのかは分からないけど、おそらくはこれで場は白けるだろうから。
「…見損なった。」
志乃ちゃんはそう言って帰って行った。
その言葉は僕の心を抉ったけど、志乃ちゃんなら後で話せば分かってくれるはずだ。
そう自分を誤魔化して、平静を装いながら残った二人に帰るよう促そうとした僕を
真白ちゃんが遮った。
「支倉さんは帰ってしまったんですか…。これからが面白いんですけどね。」
「真白ちゃん、君は何を…」
僕の言葉なんて耳に入らない様子で真白ちゃんが先輩を促す。
「チキンレースをしませんか。」
「チキンレースやて?」
その言葉を聞いて、僕の中にはある予想が生まれたのだけど、僕は必死にそれを打ち消していた。
いくら真白ちゃんでもそんなことを言い出すはずがない、と。
だけどやっぱり僕なんかじゃ彼女に敵うはずもなく…
「ごっこ遊びですよ。ゲーム内のキャラの役割を演じるんです。
この場合もロールプレイでいいんですかね?」
「あ、あんたなあ…」
先輩は頭を押さえている。先輩は常識人なのだ。
だけど、真白ちゃんが先輩の耳元に何かを囁いたと思うとその様子が変わった。
「しゃ、しゃあないな。遊びやからな。」
…先輩が陥落した。だけど、僕は遊びでそういうことをするのはよくないと思う。
たとえそれがフリであってもだ。
大学生の中にはそういったことをしてお茶の間を騒がせている人たちがいるのも知っているけど、
それはやっぱりよくないことだと思う。僕の不安を察したのか真白ちゃんが言う。
「大丈夫です、私たちのどちらかがギブアップすればそこで終わりです。
それとも私たちではご不満ですか?」
そう言って真白ちゃんが小首をかしげる。
笑顔なのに、彼女特有の年齢にそぐわない艶っぽさも感じさせる不思議な表情だった。
僕はそれに一瞬呑まれそうになったけど、思いとどまる。だけど、それも一瞬だった。
「嫌なんか?」
それは先輩の声だった。俯いて、泣きそうな声を出す先輩。
それを見たとき僕は断る気力を失ってしまった。

真白ちゃんがゲームの進行をオートにした後、僕らは演技を始める。
「お前さ、そんな生き方で窮屈じゃないわけ?」
ゲーム中の台詞を口に出してみると自分でも驚くほど冷淡な声が出た。
その事実に退きそうになってしまう自分を真白ちゃんが引き留める。
「分かっちゃうんだね。」
真白ちゃんはそう言って笑う。その笑顔にドキリとさせられた僕は演技を続ける。
僕は真白ちゃんを抱きしめると乱暴に唇を奪う…フリをした。
まさか、遊びでそんなことをするわけにもいかない。
だけど、真白ちゃんは僕に唇を寄せると優しくそれを触れあわせた。そして、耳元で囁く。
「お嫌でしたか…?」
「いや、そういう問題じゃなくて…」
僕の言葉を制して真白ちゃんが続ける。
「本当に嫌だったらあんな誘い方しませんよ。
優しいのはいいのですが、ここで退くのが優しさかよく考えてください。」

「…………」
「証拠、お見せしますね。」
そういって真白ちゃんは僕から体を離す。そして、先輩に近づいたと思うと唇を奪った。
「あんた、何し…んっ。」
真白ちゃんは無言で先輩の体を撫で上げていく。
胸を、鎖骨を、いつしか手は下半身へと降りていき先輩のショーツを脱がした。
「見えますか?こんなになっていますよ。」
真白ちゃんは先輩の秘裂を二本の指で押し広げて僕に見せつける。
そこは既に愛液で湿っていて、真白ちゃんの指をしたたり落ちるほどだった。
「やめ…ひっく…初めては…ひっく」
「言葉にしないと伝わりませんよ?彼、鈍感ですから。」
先輩は嗚咽を押し殺していた。
僕は真白ちゃんの悪ノリを止めようと思ったのだけど、
時折彼女が目をこちらに向けては「邪魔しないでくださいね」と威圧するので動けなくなっていた。
やがて、先輩がゆっくりと言葉を発する。
「初めてはあいつがいいんや…」
「よく言えました。」
真白ちゃんが先輩から離れ、僕に道を譲る。情けないことだけど、僕はここにきても迷っていた。
本当に先輩にそんなことをしていいのか。そんな僕を見て先輩が言う。
「アホか…これはゲームやで。演技せな。」
先輩は泣き笑いだったけど、その顔は間違いなく綺麗だった。だから僕はそれに従うことにした。
先輩に近づくと唇が触れあう距離で顔を止める。そして笑顔で囁く。
「なあ、どうして欲しい。」
「どうして欲しいって…」
先輩が顔を近づけてくるのを手で制して言う。
「先輩、して欲しいことがあるんだったらお願いしなきゃね。」
先輩の表情が、驚愕へ、そして羞恥へと変わっていく。
それを眺めながら先輩が言葉を発するのを待つ。少し焦れてきたころようやく先輩が言葉を発する。
「…キスして欲しい。」
「どんな風にして欲しいの?」
「…………」
先輩が無言になる。こういうところも初心で可愛いと思うけど、今日は許してあげない。
「真白、おいで。」
「はい。」
僕は真白ちゃんを呼び寄せる。
「ねえ、真白。見本を見せてやってよ。」
真白ちゃんはきょとんとした表情を浮かべたあと、笑顔に戻ってゆっくりと言う。
「キスして下さい。あなたのその舌で私の口内を思い切り舐って、気持ちよくしてください。」
「よく出来ました。」
だから僕はご褒美に彼女の望みに応えてあげることにする。
先輩によく見えるようにしながら。
彼女を抱き寄せると、唇をすりあわせ、ゆっくりと舌を進入させていく。
口内を嬲ったあと、舌を絡ませあい、音を立ててゆっくりと唇を離すと、一筋の糸が引いた。
先輩を見てみると泣き出しそうだった。だから僕はもう一押ししてあげる。
「先輩、ご褒美…欲しくない?」
先輩はそれでも動かなかった。どうしたものかと悩んでいると真白ちゃんが言葉を発した。
「私はそれでもいいんですよ。二人で楽しめれば。」

先輩は僕を泣きそうな顔で見上げてくる。
だけど、僕はつとめて冷たい顔を作って先輩からゆっくりと体を離す…
と、先輩が僕の袖を握り、ゆっくりと口を開いた。
「…呼び捨てにしてください。ずるいです。」
「いいよ、キララ。」
正直、先輩を呼び捨てにするというのは抵抗があったのだけど
ここまで必死なお願いを断れるわけもない。僕は先を促す。
「キスしてください。さっきのやつを上書きするくらいの…」
僕は表情を崩さずに先輩を見つめる。まだ、してあげない。まだ、足りないから。
「…お願い…します。」
その消え入りそうな声を確認して僕は先輩にご褒美をあげることにする。
先輩の唇にそっと口づける。舌を進入させようとすると、歯で防がれた。
先輩は震えていた。緊張しているのだと思う。
だから僕はその緊張を取り除くために先輩の体に手を這わせていく…
だけど、その手は真白ちゃんに止められた。
横目で確認すると真白ちゃんはこのうえない笑顔を浮かべていた。
彼女が視線で促すのに従い、先輩を押し倒すと彼女のためのスペースを作る。
真白ちゃんは先輩の耳元に舌を這わせながら、同時に手を性感帯へと滑り込ませていく。
「やっぱり、女性のことは女性のほうがわかりますからね。」
そう言って、先輩の下半身へと手を滑り込ませクチュクチュと音を立てながら指を出し入れさせる。
先輩の頬が朱色に染まり、段々と息が荒くなっていく。
「やっぱり、Gスポットの位置も違うものなんですねえ。」
「んんっ」
先輩が声を上げる。どうやら、真白ちゃんの愛撫は的確だったらしい。
だけど二の言葉は継げなかった。僕が先輩の舌を絡め取ったから。
先輩の体はようやく弛緩してきたようだった。
刺激が強くなりすぎないようにゆっくりと舌を絡ませていく。
「いつも自慰の際に考えている男性にこういうことをされる気分はどうですか。」
真白ちゃんの言葉は大した意味はなかったんだと思う。
だけど、先輩の頬はより濃い朱に染まる。それを確認すると僕はゆっくりと先輩から唇を離す。
先輩はまだ未練があるようだった。だから僕は言う。
「ねえ、キララ。今の話本当?」
「…………」
「言いたくないならそれでいいよ。でも、僕はご褒美は正直者にしかあげないことにしてるんだ。」
「…本当…です。」
先輩の言葉を確認してから僕は約束通りご褒美をあげることにする。
真白ちゃんをどけて、先輩を抱き上げる。
あぐらをかいて、僕のものが先輩のクレヴァスに入るようにゆっくりと先輩の体を降ろしていく。
先が入ったのを確認して、ふっと力を抜く。
「ん…くっ…」
先輩の体は僕のものを受け入れたようだった。
その証拠に先輩の膝をつたって一筋の赤い線が流れてくる。
「キララ、動いて欲しい?」
「…お願い、します。」
僕は腰と腕の力で先輩の中を蹂躙する。
先輩は真白ちゃんの愛撫で十分に濡れていたらしく、注挿に支障が出ることはなかった。

「キララの中は暖かいね。」
僕は笑顔で先輩に語りかける。先輩は言葉こそ返してくれなかったが、
先輩の膣がキュウキュウと締め付けを増したのが答えだと思う。
それでいよいよ僕もきつくなってきた。
「キララ、出すけどいい?」
「…今日は…く、大丈夫やから…」
僕は先輩の言葉を確認してから、腕に込める力を強めて腰の振りを早めていく。
そして、彼女の中に精液を放った。

「よかったで…。」
先輩がぐったりとした様子で言う。でもまだ先輩を休ませてあげるつもりはない。
僕はそのことを先輩に伝えると先輩の顔は輝きを増したようだった。
「真白、おいで。」
「はい。」
真白ちゃんは素直にやってきた。それを先輩が押し倒して唇を奪う。
「さっきはよくもやってくれたなあ…」
真白ちゃんはそんな先輩に応えていたけど、視線では僕に「なぜ?」と訪ねてきていた。
だから僕はその疑問に答えてあげる。
「真白ちゃんはさ、僕のこと馬鹿にしてるじゃない。」
真白ちゃんは言葉を発したいようだったけど、先輩がそれを制す。
だから首を振ることでしか意志を示せない。
「僕とするのも性欲に過ぎないんだよね?
じゃあそれってキララにしてもらっても同じことなんじゃないかなあ。」
先輩の手は真白ちゃんの体中を這い回っていた。
女性の体は同性の方が分かるというが、それは道理だろうと思う。
真白ちゃんの陶磁のような体が朱に染まっていく様子からもそれは分かる。
「僕の言ってること、おかしいかな?」
僕はキララにやめるよう伝えて、答えを待つ。
「…私は」
「なんだい。」
僕は笑顔で彼女の答えを待つ。彼女は珍しく動揺していた。それが妙に嗜虐心を煽った。
「…あなたに固執しています。」
「…そう。」
僕は彼女の側を離れて横になった。それを拒絶と受け取った彼女の顔が歪む。
「何してるの真白?したくないの?」
彼女は数瞬考えると、すぐに僕の意図に気がついた。僕に近づくと馬乗りになる。
「…させてもらってもいいですか。」
「うん、ちゃんと答えてくれたからね。」
僕がそう言うと、僕のものをゆっくりとあてがい、自分の中へ導いていく。
そして、最後の壁に亀頭が触れると、その動きを止める。
「…あの、ここはあなたに…お願いします。」
僕は腰を軽く突き上げてあげる。それだけで、彼女の秘裂からは赤いものが滴り落ちた。
彼女はそれを満足そうに見つめていたが、やがて動き出した。
最初はひだ全体でものを味わうように前後させ、やがてそれに回転の動きを加え始める。
真白ちゃんの息が荒くなってきたころに、先輩を目で促しその体を抑えさせる。
「ねえ、真白ちゃん。」
「…なん…ですか。」
彼女は体の火照りを抑えながら言葉を紡ぎ出す。

「さっき、僕に固執してるって言ってくれて嬉しかった。
だからもっと一般的な言葉で言って欲しいな。」
真白ちゃんの顔が驚愕に染まる。
僕は先輩を促して、真白ちゃんへの愛撫を開始させる。
先輩の指が真白ちゃんの敏感な場所に触れるたびに彼女の膣が蠢く。
蠢きが激しくなると、先輩がピタリと愛撫を止める。
そんなことを繰り返していると、真白ちゃんの肌の朱が一層濃くなり、目が焦点を失い始める。
そして、ようやく言葉を紡ぎ出す。
「…好き…です。だから…イカせて下さい。おかしくなりそうで…。」
僕は先輩をどけてあげる。
先輩による抑えがなくなった真白ちゃんは一心不乱に腰を振り始めた。
僕もそれに動きを合わせてあげる。
彼女の膣がうごめきだし、僕の突き上げに悦びを伝えてくる。
やがて、その悦びが頂点に達したとき、僕は彼女の中に精液を放った。

真白ちゃんはぐったりと僕に倒れ込んできた。
だけど、これで終わらせるわけにはいかない理由があった。
だから真白ちゃんにそのことをお願いする。彼女は快く頷いてくれた。
真白ちゃんが僕のものを彼女の中から抜き出し、しばらく手で弄んでいたかと思うと、
顔を寄せて舐め始める。
最初は舌を広げて表面をなぞる様に、次に舌を尖らせて先をつつくように。
やがて、それに先輩も加わる。
真白ちゃんがサオを舐めているときには、先輩が亀頭を口に含み、吸い上げる。
先輩は慣れていないらしく、ときどき歯が当たったけど、それすらも愛らしく思えた。
そしてその役割が変わり、
僕のものが真白ちゃんの口内で十分な硬さを取り戻したのを確認して声をかける。
「ねえ、志乃ちゃん。いつまでそうしているの?」
扉の隙間から覗いていた彼女の体が揺れる。
彼女が本気で隠れようとしたならば、僕なんかではとても見つけられなかったと思う。
だから、見つけられたということは見つけて欲しかったということなんだ。
志乃ちゃんは暫くの逡巡の後、こちらへやってきた。
「ねえ、志乃ちゃん。見ててどう思った?」
「不潔だと思った。」
彼女は一瞬の間もおくことなくそう断ずる。
だけど、その後に続いた言葉は予想外で、ある意味予想通りだった。
「…でも、羨ましかった。」
それを聞いて、先輩が志乃ちゃんに襲いかかる。
「ほんま、可愛いなあ。シノシノは。」
そう言って志乃ちゃんの身ぐるみを剥いでいく。
そしてショーツの奥の彼女の秘裂からは既に蜜が滴っていた。
「初めては、ちゃんと濡らさなあかんからな。」
先輩はそう言って志乃ちゃんを押し倒すと、全身を撫で回し始める。
真白ちゃんは僕のものを咥えたまま目でお伺いを立ててきたが、
僕が笑顔で促すと、喜々として志乃ちゃんを愛撫し始めた。
暫くして志乃ちゃんがぐったりとしてくる。
僕は二人に志乃ちゃんを押さえさせるとゆっくりとものを挿入していく。
メリメリと皮膚のさける音が痛々しい。
僕は数瞬やめようか考えたけど、

志乃ちゃんの目に宿った強い意志を確認して決行することに決めた。
挿入するときはゆっくりと。膜を破るのは…一気に。
「…っ。」
志乃ちゃんは目に涙を溜めて堪えた。
先輩と真白ちゃんは痛みを快楽で打ち消すべく、志乃ちゃんの感じる場所に手を這わせ始める。
僕も志乃ちゃんの息が収まるのを待ってからゆっくりと腰を打ち付け始める。
志乃ちゃんの膣中は狭かった。それこそよく入ったな、と思うくらいに。
彼女を壊さないようにゆっくりと腰を動かす。だけど、それが志乃ちゃんには不満だったらしい。
「…私も二人と同じようにして欲しい。」
志乃ちゃんが快楽に染まった顔で囁く。だけど…
「お願い…します。」
それで僕の最後の理性は吹き飛んだ。腰を思い切り打ち付け始める。
彼女の膣中が歓喜に打ち震える。
ただでさえ、狭い彼女の膣は僕のものを思い切り扱いて精液を搾り取ろうとしているようだった。
僕はそれに応えてさらに腰の動きを早めていく。そして、
「…っ、あ。」
志乃ちゃんの嬌声を聞いたとき、僕は限界を迎えた。

僕らはあの後、四人で床に突っ伏して寝てしまった。
そして、目を覚まして冷静になった僕は彼女たちに誠心誠意謝ったのだけど、
先輩に「謝るくらいだったら甲斐性見せい!」と殴られた。
モニタの中ではゲームの主人公が痴情のもつれの末にヒロインに殺されていた。
それを見ながら微妙な気分になっていると、
「こんなことするのは支倉さんくらいですねえ。お望みなら私にも出来ますが。」
と真白ちゃんに言われた。志乃ちゃんは志乃ちゃんで「…そんなことはない。」と言っていたが、
ちょっと目が泳いでいた。先輩も僕を社会的に抹殺するくらいはやってのけそうだし、
なんて三人に手を出してしまったのだろうかと思う。
「幸せにしなかったら承知せんで。」
「私はそこまでこだわりはないのですが…まあ、あれだけ言わされましたし。」
「…不潔。」
本当なんて三人に手を出してしまったんだろうな。僕は苦笑するしかなかった。

バッドエンド?






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